Graded Direct Methodで英語の授業が変わる – 英語脳を育てる理論と実践 – この一冊でGDMとその授業の作り方がわかる Graded Direct Methodで英語の授業が変わる – 英語脳を育てる理論と実践 – この一冊でGDMとその授業の作り方がわかる

Graded Direct Methodで英語の授業が変わる – 英語脳を育てる理論と実践 –

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書影

Graded Direct Methodで英語の授業が変わる – 英語脳を育てる理論と実践 –(2021)
著者: 伊達 民和(監修), 片桐 ユズル, 相沢 佳子, 松浦 克己, 唐木田 照代, 黒瀬 るみ, 松川 和子, 吉沢 郁生, 中郷 慶, 近藤 ゆう子
価格: 3,080円(税込)
ISBN:978-4-271-41027-0
チラシ「GDMを知った、分かった、使えた!」(PDF, 722KB)

英語で英語を教えることの本質がわかり,明日からの授業が変わる

本書は,GDMの全貌が理解でき,GDMに基づいた実践ができるようになる,画期的な一書です。大学時代に「GDMを知らない英語教師はモグリだ」と言われ,教職4年目に参加した宿泊セミナーで感動し,その後,中1担当時の最初の半年間は必ずGDM的な指導を行なってきた者として,その素晴らしさを広く知ってもらう機会となった本書の刊行を心の底から喜びたいと思います。GDMとは,指導項目が段階的に配列された(graded),English through Pictures(『絵で見る英語』) を教科書として,原則的に母語を使わずに(direct)英語を指導する方法(method)です。指導理論,それを体現するための教科書と指導法が三位一体となって初めて「完全な教授法」と呼べるとすれば,GDMは紛れもなくこれに該当する,稀有な存在と言えます。ただ,その卓越性にもかかわらず,「教授法」としての完成度の高さ(特に,上述の「教科書」を使用しなくてはならないという“壁”)がアダとなって,とりわけ公立校での普及が進まなかったのは,極めて残念なことでした。

ところが本書は,ついにその“壁”に大きな穴を開けてくれました。300ページを超える本書の約1/3が公立中学校での実践例に費やされているのです。GDMの指導法の良さを活かしつつ,いかにして検定教科書と折り合いをつけていけるかの実証例は,「英語で英語を教える」方法に悩んでいる先生方に,こうすればよいのか!と大きな自信を与えてくれるはずです(ちなみに,冒頭の1/3はEnglish through Picturesの教師用指導書で,これも目からウロコが何枚も落ちるほど示唆に富んでいます)。

GDMは我々の思い込みを打ち壊してくれるという点でも価値がある指導法です。GDMの指導の鉄則の1つに,指導する文(sentence)はその文が使われるにふさわしい状況(situation)で指導すべしというもの(SEN-SIT)があります。もう1つの鉄則は「対比(contrast)」です。ともすると,我々はその日の指導項目を1つに絞ろうとする傾向がありますが,むしろ2つ,時には3つの項目を対比させたほうが,英語で英語を教えるのには効果的であることを教えてくれます。たとえば─(折り紙を1枚持って少し考えたあとで)I will make a plane. (折りながら)I am making a plane. (作り終えて)I made a plane. 従来の文法観ではいろいろな意味で“無茶な”取り合わせですが,明確にcontrastされたSEN-SIT下であれば,生徒は母語なしで容易に理解できるのです。

本書でGDMに触れたあとは,月例研究会や合宿セミナーに参加されることを強くお勧めします。

(武蔵高等学校中学校教諭 手島良)『英語教育』大修館書店 2022年3月号書評より

ブックレビュー

  • 素晴らしい本を出版してもらいました。全体像が分かりやすくなっていて GDM のヴィジョンと理念が良く伝わっています。コトバとの出会いと対話が深い学びへと繋がっていくことがよく分かります。
  • 中学での重要文法項目の教え方も網羅されていて、超おすすめの一冊です!
    GDM は英語で英語を教える授業。その教え方を知るには、自分が生徒になるのが一番手っ取り早い。が、なかなかそうもいかない。
    この本は、具体例を入れながら授業方法を提案してくれる。「絵で見る英語」だけでは分かったような、分からないようなことも、広がりを持たせ、深く理解出来る工夫を凝らして、生徒が自ら英語を言いたくなる状況の作り方を示してくれる。それを教師は全部英語だけで進めていけるのだ。
    また公立中学で経験を積んだ著者が、教科書を使いながら GDM を取り入れていくやり方や、躓きやすいポイントを GDM で解決する手段を示してくれる。即取り入れたい知恵と工夫がたくさんある。
    丸暗記ではない、生徒が本当に理解して英語を自分の言葉として使えるように導くための必携の参考書。私も毎回活用して、生徒の反応も上々である。英語を英語だけで教えたい先生方にぜひお薦めしたい。
  • Graded Direct Method で英語を教えていると、子供たちの学びが楽しいと言うキラキラした顔に出会えます。その GDM で英語を教えるにあたり、この本は、各文法項目の具体的な教え方が盛り沢山でとてもありがたいです。またクラス運営でのポイントも具体的に書かれており嬉しいです。
    長々と日本語で説明するよりも、シチュエーションを示したら、ずっと簡単に明快に英語を理解できる!そう感じます。
  • 「英語で授業を」とは、クラスルームイングリッシュを使う/日本語の説明を英語でおこなう、のどちらでもない。事実の情報をやりとりする言語活動を英語でたくさんさせること・・・と本書に書いてあり、大きく頷いた。では具体的にどうすればいいのか?
    私は私塾で教えているのだが、GDM は「絵で見る英語」に沿っているため検定教科書とどう折り合いをつけたら良いのか悩んでいた。Grading はとても大切だと理解しているが「こどもたち」を一番に考えるなら、この書籍に書いてある融合カリキュラムで教えることが良いのではと感じた。GDM を続けている方にとっても、検定教科書を教えている方にも多くの「実際」と裏打ちとなる「理論」を丁寧に伝えてくれる一冊です。

It is there

GDMの授業を経験した生徒の感想

愛知県にある名古屋経済大学市邨高校1年生

[1年生、週2時間の「英語表現」という授業で、中学校3年間のおもな文法事項をGDMで総復習をしている。]

  • この1年間を通してみたら、英語表現クラスはすべての要素がつまっているなと思った。世界史や国語には絶対できません。だからこそ、世界史や国語と違って英語表現はこんなに覚えやすいのだと思えました。私にとって価値のある英語表現でした。感謝です。

愛知県三河地方の公立中学校1年生

[4月から少しずつGDMを取り入れてきた学年]

  • 特に最初の人称代名詞、is am are、here there、前置詞in, on。教科書の指導順序を大きくは変えずに、GDMを活用した時制の指導。GDMのライブを活用したミニライブで効果的な復習を実践。・GDMの3時制を学習し、その定着を図る3学期の感想14月の頃より言える文が増えて、いつのまにか4文(※)を普通に言っていてびっくりしました。使い分けもできるようになり、英語の使い方が分かるようになって、4月よりも楽しんで覚えているなと思いました。
    (※)4文・・・GDMの未来・現在進行形・過去形の3時制に現在形を加えた4つの文の使い分けのこと。
  • be動詞のすんだ形を復習も兼ねて自然に使う〇〇先生に大きな拍手を送ります。本当にすごいと思います。「am, is」⇒was「are」⇒were絵をよく見て単数か複数かを考えて「was」と「were」を適切に使っていきたいと思いました。
    「was,were」の疑問文も「is, am, are」のときと同じようになると思います。こんなに自然な流れで「was, were」を教える〇〇先生は流石です。すごいです。感動します。普段からよく使う動詞は不規則に変化することがわかりました。

授業の風景

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